2021年11月15日
petit calmeとサポートブラ誕生まで
①乳がん発覚とPRISTINEの下着との出会い
はじめまして、代表の徳川です。
petit calmeの初めての商品、「オーガニックコットンの乳がん術後用サポートブラ」。
この商品ができるまでの経緯を書き記しておきます。
少し長いですが、お付き合いいただけると幸いです。
乳がんと言われた日
2014年。今から7年前の10月、左胸に違和感があり乳腺クリニックを訪ねました。
「乳がんです。ステージ1です。左の乳房の全摘手術をしたほうが良い。」
まさか自分が・・・直ぐには信じることができませんでした。
ステージ1だけど腫瘍のある場所が良くないらしく、「全摘って、本当にですか?」思わず聞き返しました。
2週間後には手術です。
これからどんな生活になっていくのか。
死んでしまうかもという恐怖。
私がいなくなったら家族はどうなるのか。
少し前までの自分ではないような、不安と、なんとも言えない悲しさ。
でも今は、とにかく準備と色んなことを整理して、手術の日を迎えるしかないのです。
体と心に向き合いながらの毎日
手術は無事に終わり、治療をしながら徐々にもとの生活に戻っていきました。
今日の検診も大丈夫だった。けれど、まだまだ傷口は生々しく、タオルを当てて生活していました。
不安と安堵を繰り返す日々・・・
3ヶ月位が経った頃、病院から乳がん用の下着を使うと良いと勧められましたが、そのときはそんな気分にはなれませんでした。
けれど、そろそろ心配してくれている友人にも連絡を取りたいし、お見舞いに来てくださった方にもお礼を言いたい。そのために外出用の下着が欲しいと思ったのです。
病院から紹介された大手下着メーカーの乳がん専用ショップへ行くことになりました。
再発への不安もあるけど、それでも生活が一歩進んでいくようで、嬉しく感じられたのを思い出します。
お店でカウンセリングしていただき、私は左胸を全摘していますので左右の胸の重さや大きさをを均等にするためにシリコンパッドも合わせて購入したほうが良いとのことでした。
下着も以前購入していたような華やかなレース模様のデザインも沢山あり、早速新しい下着を購入して、帰り道は気持ちが少し前向きになっていました。
が、しばらく新しい下着を着けて生活していると。
・・・なんだか違和感が、チクチクするのです。
私はぽっちゃり体型で傷口が大きいせいか、レースの部分が傷口に当ってが刺激となっていたのです。
また、個人差があると思いますが、術後の肌は敏感でしびれが残っていて、着けた感じは心地良くはなかった。
そして、夏場になるとシリコンパッドと肌の間に汗が溜まって匂いも気になります。汗取りパッドを縫って取り替えたり、タオルを挟んだり。。。
他に何か肌に優しい素材の下着はないものかなとインターネットで調べました。
オーガニックコットン素材に目が止まり、それを使用した「PRISTINE」の下着がとても気になりました。
ホームページのメッセージがとても優しくて。衣類に気を遣うこともの自分を大切にするってことなんだと気付かされました。
こんな下着だったら術後の肌にもいいかもしれない。自分にも着せてあげたい!そう思いました。
また、最近よく目にも耳にもしますが、サスティナブルな取り組みをずっと創業から一貫してなさっている企業さんだったのです。
人や地球にも優しいコットン。
そこにも惹かれました。
乳がんさん向けの仕様はなかったのですが、早速PRISTINEの下着を購入して、ポケットを自身で広くリメイクしてみました。
すると、快適そのものだったのです!
汗の匂いも気にならない。PRISTINEさんの洗練されたデザインも相まって、背筋も伸びて、何という心地よい気分。
本当に嬉しくなりました。
それがPRISTINEのハーフトップブラとの出会いです。
この頃からぼんやりと、いつしかこんな下着を自分と同じように悩んでいる方々へ販売したいと夢見ていました。