petit calmeとサポートブラ誕生まで ③再び動き出す、夢

2020年春、私のサロンもシャトー・デュ・ボワの商品をお取り扱いさせていただくことになりました。

ある日ポルテボヌール様のオリジナルブランドであるラ・プロヴァンスからPRISTINEブランドを展開されている「株式会社アバンティ」様とのコラボ商品を販売されていることを知りました。

とても驚いたのを覚えています。

その時上野社長に、自分の夢のきっかけとなったのはPRISTINEの下着だった事をお話したところ、「まだ諦めるのは早いと思いますよ。叶うと信じましょう。」と励ましのお言葉を頂いたのです。

そして、私は本当は何をしたいのかをもう一度、一から見つめ直すことを始めることにしました。上野社長にも相談させていただきながら自分なりに考えをまとめました。お忙しい中、ありがたい。

様々な夢が形になることを想像してみました。

・生地から探し、デザインして縫製までやってみる。

・デザインから縫製を委託する。

・アバンティ様のオーガニックコットンで作られたブラにしたい。

・PRISTINEのハーフトップブラに乳がん術後用サポートタイプができたら本当に嬉しいなぁ。

・ぜひ手術を経験された方に使ってもらいたい。

自分と向き合い、最後にたどり着いた本当のやりたいことは、ハーフトップブラの乳がん術後用サポートタイプを手術を経験された方に使ってもらいたい、心地よさを知ってもらいたいという思いでした。

それをお伝えすると上野社長は話だけでも聞いていただくチャンスがあればとPRISTINEの担当者様と会えるきっかけを作ってくださいました。

そして、私もアバンティ様に、自分の思いをお手紙にしました。

すると上野社長から９月に名古屋の高島屋さんの催事にシャトー・デュ・ボワを出店されることになり、PRISTINEも出店されるのでお時間をいただけるようになりましたとのご連絡がはいりました。

私は、仕事を共にお手伝いをしてくれている娘と名古屋へ向かいました。

しかし、台風も重なり、タイミングが合わずに名古屋ではお会いすることが出来なかったのです。

また次のチャンスを待ちましょう。

上野社長は励ましてくださいました。私も不思議と落ち込むこともなく、逆にわくわくしていました。

間もなくして、上野社長から１０月に東京出張の際、会ってお話を聞いてくださることになったので一緒に行きませんかとご連絡を頂き、アバンティ様の本社へ伺わせて頂くことなったのです。

2020年10月　アバンティ様の本社近くのホテルから建設中の国立競技場が見えました。

朝から曇りのお天気でした。

心臓はドキドキでめちゃくちゃ緊張しています。

その日来シーズンのPRISTINEの展示会が開催されていたのです。

社内はとても明るくて展示されている優しいお色味のお洋服が目に優しく入って来ました。

案内されてすぐ、奥森社長がいらしゃいました。

奥森社長の優しい笑顔とナチュラルな生成りの色のスーツが素敵でした。

少しホッとしたものの、心臓は更にバクバク。

その日、偶然にもハーフトップブラを生地から縫製される工場の会社のご担当者様方が展示会のために京都から来られており、お話の機会をいただきました。

「こんなお打ち合わせもめずらしいことで、徳川さん、良かったですね」と奥森社長におっしゃっていただいて、私は自分の体や声が震えていくのを覚えています。

後にわかる事になるのですが、めったにお越しになることはなく、ご同席していただいたことで、その場でご判断をしていただけて、本来ならばまだまだ何ヶ月もかかる商談だっただろうとのことでした。